本物のゼネコン採用担当者がアドバイス!
建設業の面接ってどんなこと聞かれるんだろう?とドキドキしますよね。
そんな方に向けて、実際にゼネコンで採用を担当している私から、よく聞く質問や、担当者が見ているポイントを紹介しちゃいます!
「面接が苦手…」という方も、これを見て心の準備をしておけば大丈夫!
三和建設
採用担当:杉井さん
ゼネコンをはじめとする建設業界の仕事は、社内外を問わず非常にたくさんの会社や人と協力して進めていくもの。
年齢や立場が異なる方々と円滑にコミュニケーションができるかどうかは、一番大事な能力と言っても過言ではありません。
連絡のやりとりや面接時の受け答えを通して、コミュニケーションに抵抗はないか、人と話すことが好きな方なのかを見ています。
コミュ力・的確な指示・言葉づかい・交渉力・取り仕切る力・人付き合い・人脈・遂行能力・巻き込み力など、様々な形で発揮される能力で、どれも仕事に必要なものです。
また、ゼネコンはチームで成果をあげる仕事なので、例えばチームスポーツ経験がある人はアピールできるポイントも多いかもしれません。
それぞれの役割を果たしながら同じ方向を向いて仕事ができる仲間を求めています。
ゼネコンは多くの人を巻き込みながら、「建設」というビッグプロジェクトを推進していく必要があります。
そのため、自分で考え、分からないことは自分で確認する行動力があるかも重要です。
サークルやボランティア活動などでリーダーを経験している人は、面接でも注目される傾向にあります。
ただし、常に「リーダー」であることが正解とは限りません。
円滑に物事を進めるために「その時に必要な役割は何か」を判断し、自ら率先して行動を起こしたことがある人は、ぜひアピールしてみてください。
忍耐力と根気強さは働く上で重要です。
ゼネコンは大規模なプロジェクトに年単位で携わることが多く、受注金額が数億円に上ることもザラ。
お客様からの期待値も高いので、途中で投げ出すわけにはいきません。
お客様との相違や工期の遅れ、予算オーバーなど、予期せぬトラブルに対しても逃げ出さずに真摯(しんし)に向き合う必要があります。
たとえばアルバイトでミスしてしまったり、なにか困った状況に陥ったりした際に、「どうすればこの状況を打開できるか?」を粘り強く考えて諦めずに立ち向かった事例や、機転を利かせた対応などのエピソードがあると、問題解決能力として見てもらいやすいでしょう。
もちろん、周りの人に助けてもらいながらでもOK。問題解決に向かって走れるかどうかが重要なのです。
建設業として働く以上、仕事自体に愛着やこだわりがあるのかも、担当者は気になります。
業界を志すきっかけとなったもの、社会貢献意義、旅先で出会った印象的な建築物など、「建物が好き!建設に携わりたい!」という気持ちが伝わるような面接の時間になれば、かなり好印象と言えるでしょう。
ゼネコン採用担当者から特別に、「面接でよく聞く質問」の一部を紹介しちゃいます!
「なぜこれを聞かれているのか」の意図を汲み、しっかり対策しておきましょう。
ありきたりですが、「とにかく建築が好きで、興味やこだわりを持っていること」が伝われば、十分勝機はあります!!
その人の学習意欲や好奇心、熱意、こだわりを知りたい意図があります。
ゼネコンは、マイホームを建てるのとはワケが違います。
他人(クライアント)の建物を建てるにあたって、興味もこだわりも無いような適当な仕事をしてほしくはありません。
責任感を持って仕事に取り組んでもらうためにも、その人の学びへの意欲やこだわりはぜひアピールしていただきたい項目です。
特に設計職(理系)であれば、どんな設計者が好きかや、どんな建物に魅力を感じるか、どんな設計をしたいのか等まで答えられるとベストです。
施工管理等の事務職(文系)であれば、人との関わり方やコミュニケーション能力などもアピール材料になります。
いわゆる「ガクチカエピソード」と言われるこの質問。どの会社でも耳タコのように聞かれることでしょう。
エピソード自体は特別な経験である必要は無く、学生時代の過ごし方から「仲間と何かを成し遂げた経験」や「リーダーシップの有無」、「その人の性格」などを見ています。
海外留学していたからすごい!のではなく、その中身や過程にこそ意味があります。
建設・ゼネコン業界への志望度や、建築にどれだけ興味を持っているかをチェックするための質問です。
特別ドラマチックなきっかけが無くても大丈夫。
「合説で話を聞いて…」といったきっかけでも構いませんが、「なぜゼネコンに惹かれたのか」はしっかり説明できるようにしておきましょう。
あなたが感じたワクワクと過去の経験をつなげてみると、あなただけの志望動機に仕上げやすいです。
「自分の学部学科に合っているから」の場合は、「なぜその学部学科に進もうと思ったのか?」まで深掘りして考えてみてください。
まずはゼネコンに興味を持っていることが大前提。
ビル、ダム、学校、インフラ、工場など、どんな建物が好き(興味があるか)かまで話せるとベターです。
また、「給料が良さそうだから」「働きやすそうだから」「親が働いていて」といったふわっとした薄い答えにならないように注意!
地図に残る仕事に憧れがある、何かをやり遂げた証が欲しい、社会貢献の意義に共感する、と言った熱意が感じられることが重要です。
上記をさらに深掘りした質問です。「なぜうちなのか?うちで何がしたいのか?」というクリティカルな問いにしっかりと返せるようにしておきましょう。
単純に「地元だから」といった内容でも構いませんが、同業他社が多い中で決め手となる理由で納得感を高めるチャンス。
企業理念に共感したから、多く請け負っている仕事の種類が自分の興味と一致する、といった内容だと好印象かもしれません。
しっかりと企業について調べておく必要があるでしょう。
ゼネコンの仕事は、施工管理・設計・営業・調達・見積などの多くの専門職によって成り立っています。
どの部署も専門知識が求められ、一人前になるまでに5~10年ほどかかると言われています。
面接の際には、職種や業務内容をどれだけ理解しているかを確認するために希望職種を聞かれることも。
業界理解はもちろん、入社してどんな建物や街づくりに携わりたいのか、将来はどうなりたいのかなど、具体的なビジョンを話せるようにしておくとよいでしょう。
気になった「ガクチカ」は?
私が印象に残ったガクチカエピソードは、大規模災害後の被災地でのボランティア活動の体験談です。
「復興」や「再建」は建設業界と親和性の高い体験と言えるでしょう。
あとは、飲食店でのアルバイトがきっかけで調理師免許を取得した、という人もいました。
弊社では食品工場のブランドも手がけているので、そこに共感を得たのを覚えています。
どんな話でも、内容に関わらず自信を持って経験談を話す方は、自分の強みと弱みをよく把握していると感じますし、いかに具体的に自分の言葉で言語化できているかが重要です。
三和建設
採用担当:杉井さん
多くの新卒採用サイトでは、「理念」や「パーパス」といった形で会社の“想い”が書かれているのをよく目にしますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なるため、下記にまとめました。
就活生が理念を正しく理解するべき最大の理由は、自分のモチベーション維持に大きく関わるから。
給与や福利厚生などの働く環境ももちろん大事ですが、それだけを重視してしまうと、入社後にギャップを感じて早期退職してしまうリスクも。
それは企業にとっても学生にとっても非常に残念なことですよね。
自分が将来なりたい大人像や仕事観といった根源的な志望動機が、企業の目指す先と合致していれば、会社の仕事が自分の人生の目標としても機能し、ストレスを感じづらくなります。
企業理念を具体的に共感できるレベルまで深く落とし込むには、「理念が素晴らしいこと」と「自分自身にマッチすること」を別軸で考える視点が必要です。
考え自体は素晴らしいと思うが、自分がその使命を背負ってまで成すべきことか?と疑問を感じたら、それは真の共感とは言えないのです。
「自分の目標≒会社の目標であり、会社のために主体的に行動することが、結果自分のためにもなっている」
という状態をつくるためにも、まずはしっかりと自己分析しておく必要もあるでしょう。
特に採用においては、その会社の未来――つまり入社してくる次の担い手にも理念を浸透・継承していけるのか?というジャッジでもあるわけです。
採用担当者も「この子はうちの理念に合っているかな?」「うちの理念に沿った行動が期待できるかな?」といった軸で選考しているため、この軸から大きくズレてしまうと、いくら優秀な学生でも“お祈り”されてしまうケースがあります。
とはいえ「企業理念の
理解って難しい…」
と思ったら
「自分ひとりでそこまでするのって大変そう…」
「上手いこと言おうとするほど、浅い志望動機になっている気がする…」
という方も多いのではないでしょうか。
弊社では、学生が業界理解を深めながら最終的には志望動機をアツく語れるようになる、「成長型選考」という取り組みを行なっています。
会社説明会後の面談から受け付けている(ES不要!)ので、気になる方はチェックしてみてください!
ちなみに弊社の理念は「つくるひとをつくる」。
社員の成長につながる努力は惜しみません!
三和建設
採用担当:杉井さん
総括して、「建築に興味がある人」「主体的に行動できる人」「コミュニケーション能力が高い人」は、積極的に来てほしいなと思います。
スタート地点はみんな同じなので、業界で活躍したいという意欲を持つ人であれば文系・理系に関わらずぜひ話を聞いてみたいなと思います。
「まだ習っていないから」などと遠慮せず、どんどんチャレンジし、ひとつでも多く仕事を任せてもらえるようになることが大切。
もちろん失敗だってあるでしょうが、それも必要な経験・学びとして次に活かせる、そんな人だと印象づけられれば、内定につながる可能性が高くなると思いますよ。
そして「理念」のことも忘れずに。
同じ志を持つ者として受け入れられるかどうかは、採用する側の企業だけでなく、学生も対等の立場で見極めるのが重要です。
自分の中にある経験や熱意と、それを叶えられる場所がここなんだ!という気持ちを言語化できれば、きっと道は拓かれるはずです!
ゼネコン採用担当者がリアルに話す面接対策、いかがでしたか?
少しでも就活の参考になれば幸いです!
私たち三和建設は、食品工場・物流倉庫といった設計/施工難易度の高い建造物を得意とし、
1947年の創業より75年以上にわたって社会基盤を造り続けてきました。
弊社の「成長型選考」は面接不要で、ESも要りません。
会社説明会で興味が湧いたら、選考を進めるかどうかを学生自身が選べます。
「面接が苦手」「ゼネコン志望だけど入社後のビジョンが描けていない」という方向けに、
企業理念を理解するコツや、自分が将来どう活躍したいかの言語化を先輩社員がお手伝いしてくれるので、
会社に興味を持った方も、そうでない方も、ぜひ一度チェックしてみてください!
採用担当:杉井さん
ゼネコン志望就活生の参考として新卒社員インタビューも掲載しているので、面接に不安がある方はこちらも併せてチェックしてみてください。
施工管理職
新卒から一人前の施工管理になるまでの道のりとは?
入社後、わずか8年で現場責任者を務める舘さんに話を伺いました。
設計職
新卒から設計職として活躍するまでの道のりは?
幼少期から憧れた建築士としてスタートを切った松本さんに話を伺いました。
営業職
新卒からゼネコン営業マンとして活躍するまでの道のりは?
文系女子が数億の売上を握る⁉そんな杉原さんに話を伺いました。