ゼネコンの採用担当者が答えます。
建設会社「三和建設株式会社」の採用担当を務める杉井です!
学生の皆さんと関わる中で、「ゼネコンの仕事はしんどい印象がある」という話をよく耳にします…。
近年働き方が見直され、働きやすい環境が整いつつありますが、まだ大変だという印象が根付いているのも事実。
ここでは、「ゼネコンに入って後悔した」という人の声を基に、近年ゼネコン業界が取り組んでいることを採用担当者目線で紹介します!
採用担当:杉井さん
三和建設は、創業76年を迎える建設会社です。 食品工場や倉庫建設の分野で独自ブランドを保有しており、建築を通して企業課題の解決から提案を行っています。
そんな三和建設は新卒採用にも力を入れており、数日かけて自分と向き合いながら選考を進める「成長型選考」を採用。しっかりビジョンを見据えた状態で入社することができます。
ほかにも働きやすい環境をつくる取り組みとして、「20時以降PC自動シャットダウンによる残業超過防止」などの取り組みも実施。2021年「働きがいのある会社」ランキングで7年連続ベストカンパニーとして選ばれています。(※)
ゼネコンに就職して後悔した…という声は少なくありませんが、どのような理由で後悔に至ったのでしょうか。以下に、ゼネコン業界で数年間勤務し、退職した人の声をまとめてみました。
私はゼネコンで現場監督と建築士を経験してきましたが、どちらも労働時間が非常に長かったです。現場監督の仕事は、工程管理・品質管理・安全管理・原価管理・発注者とのやり取り・近隣住民への対応と多岐にわたり、これらを毎日のようにこなしていました。とくに中間検査・完成検査前の時期になると書類作成に追われるようになり、家に帰れなくなることもしばしばです。
自宅に帰れるのも週1回くらいで、後は現場宿舎に泊って働き続けていました。まわりの同僚も同じように残業をしていて、帰りづらい雰囲気もありました。
ゼネコンで働いてた頃は、残業ばかりで自分の時間はもちろん、家族との時間も確保できませんでした。私は22時~0時まで勤務していたので平日は帰宅して寝るだけ。休日くらいしか家族との時間、自分の時間を作れない状態でしたが、その休日にも出勤するケースがたびたびありました。
とくにつらいと感じるようになったのは、娘が生まれてからです。年単位で現場に常駐し、仕事をするようになれば、なかなか帰れず子どもの成長を見られません。一緒にごはんを食べる、お風呂に入るといった当たり前のことができず、「一体何のために働いているんだろう」と思うようになり、退職を決めました。
ゼネコンに入社したものの、仕事で求められていることに対して技術的なスキルが足りず、能力不足を痛感していました。上司に成果物を持っていくたびに「なんでこんなことが分からないのか」と、罵声を浴びせられる毎日でした。
その対象となっているのは私だけではありませんでしたが、こういった恐怖にさらされながら仕事をするのが当たり前の雰囲気となっており、上司もそれが正しいと思っているのです。とくに設計現場では国家資格を取得するよう毎日うるさく言われており、自分のエネルギーのすべてを仕事につぎ込むような環境がイヤで退職をしようと思い至りました。
ゼネコンでは大規模な建造物を手がけますが、その現場では職人さん・発注担当・会社の上司や同僚・近隣住民といった、さまざまな人たちとの関わりがあります。とくに工事期間は、特定の人たちと狭い現場の中で長期間過ごすことになるため、ストレスを感じやすくなるのです。
現場監督は、職人などに的確な指示を出さなくてはならないため、人間関係を良好に保たないと業務に支障をきたします。また、ゼネコンは男社会で女性が少なく、業界内の上下関係も厳しいのが特徴。横柄な態度をとられることは日常茶飯事でした。
ゼネコンでの現場は全国各地にあるため、社員は転勤が多くなります。基本的には、現場の近くに家を借り、工事が終わると次の現場でまた家を借りる…といったサイクルです。案件の規模によって工期は異なりますが、だいたい1年から数年で現場が変わるため、転勤ではなくても引越しをすることがあります。
こうなるとなかなか生活が落ち着かず、家族や友人などとも会いにくくなり孤独を感じるようになります。若い頃は、いろいろな場所に行けて楽しいかもしれませんが、とくに家族ができてからは落ち着いた生活をしたいと思うようになりました。
「ゼネコンは後悔する」と言われがちですが、本当にそうでしょうか?ここでは、ゼネコンに新卒入社した社員に今の働き方ややりがいについてインタビュー。
ゼネコンって楽しいかも!と思えるポイントがきっとあります。ぜひ参考にしてみてください。
施工管理職
新卒から一人前の施工管理になるまでの道のりとは?
入社後、わずか8年で現場責任者を務める舘さんに話を伺いました。
設計職
新卒から設計職として活躍するまでの道のりは?
幼少期から憧れた建築士としてスタートを切った松本さんに話を伺いました。
営業職
新卒からゼネコン営業マンとして活躍するまでの道のりは?
文系女子が数億の売上を握る⁉そんな杉原さんに話を伺いました。
ゼネコンに入社して後悔しないためには、企業の求人情報をしっかりチェックすることが重要。楽しく仕事ができるか、ライフスタイルに合わせた働き方が可能かなどを確認しておきましょう。
有休の消化率や育休の取得率などは、休暇が取りやすい環境かどうかに直結します。「自分の趣味を大切にしたい」「自分の時間がたくさんほしい」という方は、しっかり確認しておきましょう。
特に残業は、2024年4月に建設業の労働時間の上限が規制されます。「月45時間以内、年360時間以内」という規定に則っているかどうかをチェックしておきましょう。
ゼネコンに転勤はつきものと思われがちですが、企業規模によっては拠点の数が少ないため転勤が少なく、生活基盤を築きやすいゼネコンも存在します。
転勤がある場合はどのような待遇(住宅手当など)があるのか、勤務地を選べるのかといった部分も確認しておくと良いでしょう。
ゼネコンに入社して後悔しないためには、先輩社員の1日を追ってみることも大事。
何時ごろに出社して、どのような仕事をこなし、何時くらいに退勤しているのか、休日はどのように過ごしているのかなどを参考にしてみてください。
また社員の声は、どのような社風なのかを知るためにも参考になります。入社後、どのように一人前になったのかをチェックしておくことで、教育体制などをイメージしやすくなるでしょう。
自分の価値観や大事にしていることに
共感してもらえるか
例えば、「仕事を通して自身の成長や私生活も重要視したい。」と思っていても、利益を追求する成果主義の会社であれば、結果を出す社員が正しいという環境かもしれません。
最近では、残業無し・ノルマなし・単純作業なのに、やりがいを持てず長続きする「パープル企業」という言葉が流行るほど。働きやすい環境でやりがいを持ち続けられる企業が、長く働ける企業なのです。
そのため、面接では企業に合わせるのではなく、しっかり自分の考えを伝えることが大事。自分の価値観に共感してくれる企業が必ず見つかるはずです。
このサイトでは、ゼネコンで働く魅力や具体的な就活対策までまるっと解説しています! ぜひ就活の参考にしてみてください。
採用担当:杉井さん
食品工場・物流倉庫といった、難易度の高い建造物を得意としている三和建設。1947年の創業より75年以上にわたってお客様から選ばれており、100年企業を目指して事業を展開しています。
三和建設では、通常の面接ではなく、一緒にビジョンを考えながら選考を進める「成長型選考」を採用。1人あたり140時間を費やし、会社のことを知り、入社後の目標を立てながら選考を進めるため、しっかりビジョンを固めてから入社することができます。
そんな三和建設だからこそ、「人が好きな人」が集まり、支え合う環境を構築しています。
そんな三和建設は、積極的に新卒を募集しており、面接ではなく気軽に採用担当者と話すことができます。三和建設に興味がある方は、まずは採用サイトをご覧ください♪
採用担当:
杉井さん・森本さん